楽天SKUプロジェクトとは?変更点や担当者の対応方法について解説

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楽天SKUプロジェクトとは?
楽天SKUプロジェクトは、楽天市場における商品管理の効率化とデータ整備を目的とした取り組みで「ユーザーが”よりほしいものが見つかる”楽天市場を目指すために行われるプロジェクト」のことです。
SKUでの商品管理を導入することで、ユーザーは自分の求める商品がより検索しやすくなり、
店舗側も自店の商品を表現する幅が広がります。
具体的にいうと、楽天市場のユーザーが商品検索の際、「サイズやカラー、重さ・容量など」楽天市場内で目的の商品を見つけやすくするためです。
ユーザーにとっては、「すっきりとシンプルに」「比較しやすく選びやすい」楽天市場になりますね。
SKUプロジェクトでは、店舗側(出品者)がSKUコードを正しく設定し、楽天市場内の商品情報を整備することを求められています。これにより、ユーザー側は商品を探しやすくなったり、店舗側は在庫管理の効率化や、SKUコードを活用したデータ分析によって、販売動向の把握やマーケティング戦略の最適化も進みます。
SKUとは?単語についての解説

プロジェクトについては理解していただけたかと思いますが、そもそもSKUという単語があまり馴染みないという方も多いのではないでしょうか。
SKUとは、SKU=ストックキーピングユニット(Stock keeping Unit)の略で、在庫管理において最小の品目数を数える単位のことです。
1つの商品を単品として管理する際の、「商品種類」とほぼ同じ意味で理解されていますが、在庫管理時の共通用語として『SKU』が使われています。
たとえば、ニットを扱っている場合、サイズ(S、M、L、LL)やカラー(赤、黄、緑、青)ごとに異なるSKUが設定されます。Sサイズの赤色ニットは1つのSKU、Mサイズの黄色ニットは別のSKUとして管理されるため、合計で16SKUとなります。
SKUの必要性とは?
膨大な数の商品があふれてる楽天市場の中で、「自分が欲しいものを探す・見つける」という体験、行動は簡単でわかりやすく、快適な方が購買意欲を向上させます。
また、店舗側にとっても、どの商品がどれくらい売れたかといった商品の売上を把握するために、SKUは必要な概念です。前述した例でいうと、SKUがなければどの種類のニットが売れているのかを把握することができず在庫管理にも影響します。
SKUプロジェクトの導入によって、ユーザーはより簡単にスムーズに快適に商品を検索・購入でき、
店舗側も商品情報を詳細に管理できるようになるため、楽天市場全体にとって、より良いお買いもの体験にも繋がり、販売促進の良い機会となるでしょう。
楽天SKUプロジェクトでできるようになること(楽天市場上)

- 同一ページ内で価格の比較ができるように
- 楽天サーチ上でバリエーションを表現
- 商品の選びやすさがアップ
- 同一ページ内で「通常購入」」と「定期購入」を選ぶことが可能に
同一ページ内で価格の比較ができるようになり回遊性が向上
下記の例でいうと、同一ページ内でベッドサイズの価格の比較が可能になり、価格違いの同じ商品を比較しやすくなります。
これまでの楽天市場では価格の異なるSKUはそれぞれで商品ページを作成する必要しなければなりませんでした。そのためユーザーは商品を見比べるために複数の商品ページを行き来する必要があり、それが離脱を引き起こす可能性がありました。
今後は価格の異なるSKUも1つの商品ページで表示できるようになるため、ユーザーは別ページへ移動することなく、同一ページ内での閲覧が可能になり、店舗側も商品を効率的に管理できるようになると期待されています。

バリエーションの組合わせで3軸以上の設定が可能に
これまでは「カラー × サイズ」など2軸以内での設定が可能でした。
今後は最大6軸までの設定が可能となり、より豊富なSKUラインナップからお買い物を楽しめるようになります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339
楽天サーチ上でバリエーションを表現
楽天サーチの検索結果上でバリエーションを検索することで、商品ページへの遷移を促進します。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339
商品の選びやすさがアップ
サーチ画面(商品の検索画面)の中で、「色」「サイズ」や「単位価格」が表示されて商品の比較がしやすくなります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339
楽天SKUプロジェクトのデメリットについて
対応するための工数が発生する
一方、デメリットは出品者には、それなりの対応工数が発生することです。
特に「カートボタンをどこまでまとめるか」です。
例えばスーパーSALEサーチの申請にあたり、申請商品の全SKUが合格条件を満たす必要があることなどを考慮したうえで
バリエーション毎に分けるか、1つの商品にまとめるかを事前に決め統合作業を進めていく必要があります。
※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046321
楽天SKUプロジェクトの移行は必ず必要?
では楽天SKUプロジェクトは、出品者は必ず対応しないといけないのでしょうか?
と疑問を持っている出品者も多くいらっしゃるかと思います。
結論から言いますと、対応しなくても問題はありません。
ですが、楽天市場も推奨していることから検索などの条件で有利になりやすくなることが予想される為、対応することをおすすめします!
楽天SKUプロジェクトはいつから?
移行時期について
楽天SKUプロジェクトの移行時期は、店舗によって異なります。
全体の開始時期は2023年4月で、順次切り替えです。
店舗によって異なるって、自店舗はいつ?
→RMSお知らせ配信にて「店舗様の移行時期」というメッセージが届いていると思いますので確認してみてください。
<店舗様でのご対応事項>
1.通達に記載された「店舗の移行時期」をご確認ください。
2.以下フローに従い、移行時期の変更申請の要否を店舗様にてご確認ください。
3.「変更申請は任意」な場合は、店舗様で必要な作業はありません。
4.「変更申請が必要」な場合は、通達上に掲載された変更申請リンクから店舗様で変更申請をおこなってください。
※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046208
楽天SKUプロジェクト移行後にRMS上で変わること

- 商品登録(編集)ページ内の仕様が変更
- CSV一括編集機能の仕様変更
- バリエーション設定の幅が広がる
- タグIDの設定方法が変更される
- SKU数に応じてサムネイル1枚目の画像登録が必要(画像判定必須)
商品登録(編集)ページ内の仕様が変更
商品登録(編集)ページ内の「項目選択肢別在庫」→「バリエーション設定」という名称に変更されます。
変更後は、カラーや量、オプションなどの設定ができ、価格違いの登録も個別に設定ができるようになります。
※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339
CSV一括編集機能の仕様変更
商品ページの変更などをCSV一括アップロードにて実施している場合は、SKUプロジェクト移行後はCSVの仕様が変更となります。
詳しくは下記記事をご覧ください。
バリエーション設定の幅が広がる
従来の設定では「服」であればサイズとカラーなどが設定できましたが、今後は着丈などもSKUのバリエーション設定に含めることが可能になります。
例えば「ゴルフクラブ」であれば、左利き・右利きなどもSKUのバリエーションとして設定できるようになります。
タグIDの設定方法が変更される
「タグID」→実際の値を入力する「商品属性」というものに変更されます。
タグIDの時と同様に、商品スペックに沿って商品の特徴を示す値を入れていく必要があるため、1つずつ対応するとそれなりの工数がかかります。
メリットとしては、他店舗の商品との差別化を図ることができます。
タグID登録については、下記記事も合わせて参考にしてください。
SKU数に応じてサムネイル1枚目の画像登録が必要(画像判定必須)
「SKU単位の画像登録」が必要になり、それぞれのSKU数に応じて商品画像ガイドラインを満たさなければなりません。登録する商品画像がガイドラインに準じているかどうか、チェックしておきましょう。


楽天SKUプロジェクトまとめ
ここまで、「楽天SKUプロジェクトとは?変更点ややることについて解説!」についてお話ししてきました。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
楽天SKUプロジェクトは、「商品ページ」のわかりやすさがアップし、楽天市場のユーザーの活発な購買行動が期待できます。
移行対応には、それなりの工数はかかると思います。
ですが計画的に移行対応することで店舗側、ユーザーどちらにも大きなメリットがありますので是非対応するのをおすすめします!
この記事が皆さまにとって、参考になっていますと幸いです。
