【Amazon】自動で価格調整ができる”価格自動設定機能”とは?使い方を徹底解説!

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Amazonに価格調整を自動で設定してくれるツールがあるのは、ご存知でしょうか?
商品数が多い場合、手動での価格変更は時間がかかり、ミスも増えがちですが、価格を自動設定することで販売の機会損失を防ぐことができ、競合の商品価格が変わるたびに、
自社の商品価格を訂正する必要がなくなる大変便利な機能となります。
価格調整をリアルタイムで行い、需要や市場の変動に迅速に対応できるので、売上の最大化にも期待できます!
Contents
1.【Amazon】価格自動設定とは?
おすすめ商品(ショッピングカートボックス)価格の変更などに応じて、カタログ内でSKUの価格を自動的に調整することができる機能です。これにより、価格の変更が必要になるたびにSKUを変更する必要がなくなります。
価格の自動調整はAmazonで商品を相乗り出品したとき、または相乗りされた時に覚えておくと手間をかけずに価格調整ができる、覚えておきたい機能の1つです!
2.【Amazon】の価格自動設定の登録方法
続いて価格自動設定の登録方法について、詳細に解説をしていきます。
大まかな手順は以下四つとなります。
- 価格設定のルールを作る
- 価格設定のルールの定義
- SKUの選択をする
- 価格の自動設定を解除、削除したい場合
2-1.価格設定のルールを作る

まずはAmazonのセラーセントラルにログインします。
ログインしたら上部バーの価格にカーソルを合わせ、プルダウンメニューで出てくる価格の自動設定をクリックします。
価格の自動設定をクリックすると価格の自動設定ページに移動します。
移動したページの右側に「価格設定ルールをカスタマイズして作成」というボタンがあるので、こちらをクリックします。

続いてどのようなルールを作成しますか?とルールを選択する画面になります。
- 競争力があるショッピングカートボックス:ショッピングカートボックスを取得できる価格に設定されます
- 競争力のある最低価格:ショッピングカートボックス価格または最低価格を下回るか、同等、もしくは上回る価格を設定できます。このルールタイプは、同じ商品を複数の出品者が出品している場合に役立ちます。
- 他社サイトの価格:他社サイトの価格と同じになるか、他社サイトの価格が上限値となります。他社サイトの価格とは、他の小売業者によるこの商品の最低価格であり、他のAmazonの出品者が設定した価格は含まれません。つまり、他社サイトの価格のほうがAmazonの出品者が設定した価格より高い可能性があるため、必ずショッピングカートボックスを獲得できるわけではありません
- 販売目標点数に基づく価格:設定した期間内に選択した販売点数の目標に基づいて、SKUの価格を下げることができます。このルールタイプは、余剰在庫の清算や需要ベースの価格の自動設定など、販売点数に基づいて価格を変更する場合に役立ちます。
こちらでは競争力のある最低価格を設定し、最低価格をキープできるようにするのがおすすめです。(まずは確実にショッピングカートボックスを取得するために、基本的にはこのやり方が一番シンプルで取り組みやすい方法となります。)
そのあと、「ルールに名前を付けてください」と表示されるので、自分で管理するときに分りやすい名前を付けておくと良いと思います。
ルールを選択し名前を付けたら「マーケットプレイスの選択に進む」ボタンを押して次に進みます。
2-2.価格設定のルールの定義

続いて価格設定のルール定義を決めていきます。
ここではポイントとなるのは最低価格よりいくら安い金額設定にするかという事です。
カートが獲得できる最低価格をキープできれば良いので、1円でも良いですし10円でも良いと思います。
場合によってはそれ以上の金額を安くしないとカートを獲得できない事もあるので、設定後しっかりとカートが獲得できているかの確認はしっかりと行いましょう。
2-3.SKUの選択をする
ルールを作成したら最後にSKUの選択を行います。
価格の自動設定 > ルールを編集 > SKUを編集よりSKUの管理を行い
該当ページの右側にアクションという欄がありますので、実行するアクションを決めます。
先ほど作ったルールの名称があるので、設定したいSKUの実行するアクションを変更し
この時に価格の下限と上限の金額を記載しておきましょう。
SKUを選択したら最後に「SKUをファイルで一括管理する」ボタンを押します。
これで価格の自動設定が完了となります!
2-4.価格の自動設定を解除、削除したい場合
最後に設定したルールを削除する方法について紹介します。
まずはセラーセントラルの価格の自動設定ページにいきます。
そうすると先ほど作成した価格設定のルールの定義があり>右側のアクションより削除・保留など選択する事ができるので、自分が希望する所を選択してクリックします。
SKUを解除したい場合は、該当のSKUの実行アクションから外せば解除されます。
3.【Amazon】価格自動設定のメリット・デメリットは?
3-1.メリット
- 競争力の維持
- 自動価格設定を使うことで、競合他社と常に価格を合わせることができ、市場での競争力を維持できます。特に、Amazonは価格競争が激しいため、手動で価格を変更するよりも効率的です。
- 時間の節約
- 手動で価格を調整する手間を省くことができ、他の業務に集中できます。特に商品数が多い場合、価格設定の作業を自動化することで大きな時間の節約が可能です。
- 需要に応じた最適化
- 自動価格設定は、市場の動向や需要に基づいて自動的に価格を調整します。これにより、需要の高いときに価格を上げ、需要が低いときには価格を下げることができます。
- 在庫管理との連携
- 在庫状況を反映させて、供給過多や品切れを防ぐために価格を自動調整する機能もあります。これにより、利益を最大化しつつ在庫の適正な管理ができます。
- 最小限の手動介入
- 自動価格設定は、ほぼ全自動で動作し、最小限の手動介入で価格調整が行えます。これにより、効率的に価格を変更することができます。
3-2.デメリット
- 価格設定が過剰に低くなる可能性
- 競合他社の価格に合わせようとするあまり、過剰に価格が低く設定されてしまうリスクがあります。これにより、利益が減少したり、販売価格がコストを下回ることがあります。
- 価格戦争の加速
- 自動価格設定を使用することで、価格競争が過剰に激化することがあります。特に同じ商品を扱う他の販売者も自動価格設定を使っている場合、結果として利益率が低下し、価格戦争が加速することがあります。
- 価格戦略が柔軟でなくなる
- 自動価格設定ツールは一般的に市場の価格を反映するため、価格戦略を細かく調整することが難しくなることがあります。例えば、特定のマーケティング戦略やプロモーションのために価格を変更する柔軟性が制限されることがあります。
- 在庫切れ時に問題
- 自動価格設定は、在庫状況を反映させることもできますが、在庫切れの商品に対して不適切な価格調整が行われることがあります。このため、在庫がなくなる前に手動で調整する必要がある場合もあります。
- Amazonのポリシー変更に対応しづらい
- Amazonの規定やアルゴリズム変更に追従するのが難しいこともあります。価格自動設定ツールが新しいポリシーに対応できていない場合、予期しない価格変更が発生する可能性があります。
4.【Amazon】価格自動設定の注意点
4-1. 価格設定の上限と下限を設定する
設定が必要: 自動価格設定ツールは、競合他社と価格を合わせることを目的としているため、価格が過剰に低くなったり、高くなったりするリスクがあります。これを防ぐためには、価格の「上限」と「下限」を設定することが重要です。設定した範囲外に価格が変更されないようにすることで、利益を守ることができます。
4-2. 競合価格の選定に注意
適切な競合を選ぶ: 自動価格設定ツールは、他の販売者の価格を基に価格を調整しますが、必ずしも全ての競合が自分の商品と同じ品質や状態であるとは限りません。例えば、リファービッシュ品や中古品と新商品を混同しないようにする必要があります。誤った競合を選定すると、価格が不適切に低く設定される可能性があります。
4-3. 価格設定ルールのカスタマイズ
特定の価格戦略を反映させる: 一律の価格調整では、独自の価格戦略が反映されません。特定の商品やキャンペーンに合わせた価格設定ルールをカスタマイズすることで、利益最大化やマーケティング戦略を実行できます。例えば、特定のプロモーション期間中には価格を高く設定するなどの工夫が必要です。
4-4. 頻繁な価格変更を避ける
価格変動に慎重になる: 自動価格設定ツールを使うと、競合の動向に応じて頻繁に価格が変更されることがあります。しかし、頻繁すぎる価格変更は、顧客に混乱を与える可能性があり、信頼性を損なうことがあります。また、Amazon側で不自然な価格変更と見なされることもあり、アカウントにペナルティが課せられる可能性もあるため、適度な価格変更を心がけましょう。
4-5. 利益率の低下に注意
利益を圧迫しないように: 自動価格設定ツールは、基本的には競合に合わせて価格を下げる傾向にありますが、これにより利益率が低下することがあります。特に、価格が過剰に低く設定されると、販売価格がコストを下回る可能性があるため、利益が削られる危険性があります。適切な利益率を維持するためには、価格の下限設定を慎重に行うことが必要です。
4-6. 在庫状況の反映に注意
在庫切れや品薄に注意: 自動価格設定ツールは、在庫状況に基づいて価格を調整する機能を持つことが多いですが、在庫切れや品薄状態の際に適切に価格が反映されない場合があります。例えば、在庫が少なくなった場合に価格を自動的に上げるような設定をすることで、在庫切れを防ぎつつ利益を最大化することが可能です。逆に在庫過剰時に価格が下がりすぎないように注意が必要です。
4-7. Amazonのポリシー変更に注意
規約やアルゴリズムの変更に対応: Amazonは時々規約やアルゴリズムを変更することがあるため、それに合わせて価格自動設定ツールもアップデートが必要です。規約に違反していると、アカウントが停止されるリスクがあるため、定期的にポリシーを確認し、ツールや設定を見直すことが重要です。
4-8. 長期的な利益を考慮
短期的な価格競争だけでなく長期戦略を: 自動価格設定は競争の激しい市場で効果的ですが、短期的な価格競争にのみ焦点を当ててしまうと、ブランドの価値を損なうことや、他の要素(例えば品質やサービス)に関する優位性を失う可能性があります。自動価格設定を使う際は、長期的なビジネス戦略との整合性を保つよう心がけましょう。
4-9. 価格の透明性を意識する
顧客への影響: 価格が頻繁に変更されると、顧客が混乱することがあります。特に、同じ商品が購入直前で価格変更された場合、顧客の信頼を失う可能性があります。価格の透明性を意識し、顧客が納得できる価格設定を行うことが重要です。
5.まとめ
今回はAmazonの価格の自動設定について解説をしてきました。
Amazonはプラットホームの性質上、同じ商品を複数ページにて販売する事ができません。
そのため、相乗り出品という方法で商品を販売する事になります。
相乗り出品した場合大切になるのがカートボックスを獲得する事です。
商品を購入する多くの人はカートから商品を買うので、カートボックスを獲得していないとなかなか商品が売れません。
そのため価格の自動設定をして、最安値をキープしカートボックスを獲得することが重要です。
弊社では業務の改善支援のご相談はもちろん、商品登録代行や、売上向上に向けた運営代行のご支援を行っておりますので、
不明点等ございましたら是非お問い合わせください。
Writer

株式会社Proteinum 代表取締役
米沢 洋平
大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事
(のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。
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