Shopify APIとは?具体的な使い方や機能を徹底解説!

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Shopify(ショッピファイ)とは、誰でも簡単にオンラインショップ(ネット通販サイト)を作成・運営できるクラウド型のサービスです。特別なプログラミングの知識がなくても、商品登録や注文管理、デザインのカスタマイズなどが簡単にできるため、個人から企業まで、幅広い人々に利用されています。
Shopifyには「アプリ」と呼ばれる拡張機能が数多く用意されており、ポイント機能やレビュー機能、在庫管理ツール、SNS連携などを追加できます。
本記事ではShopifyにおけるAPIについて詳しく説明いたします。
Contents
- 1 1. Shopify APIとは?
- 2 2. Shopify APIを使うメリット
- 3 3. Shopify API機能一覧
- 3.1 3-1. 分析API(Analytics)
- 3.2 3-2. 顧客管理API(Customers)
- 3.3 3-3. アクセスAPI(Access)
- 3.4 3-4. 割引API(Discounts)
- 3.5 3-5. ギフトカードAPI(Gift Cards)
- 3.6 3-6. イベントAPI(Events)
- 3.7 3-7. 在庫管理API(Inventory)
- 3.8 3-8.製品管理API(Products)
- 3.9 3-9. 注文管理API(Orders)
- 3.10 3-10. 請求管理API(Billing)
- 3.11 3-11. マーケティングAPI(Marketing Event)
- 3.12 3-12. メタフィールドAPI(Metafield)
- 3.13 3-13. 配送・フルフィルメントAPI(Shipping and fulfillment)
- 3.14 3-14. オンラインストアAPI(Online store)
- 3.15 3-15. 販売チャネルAPI(Sales channel)
- 3.16 3-16. Shopify Payment API(Shopify Payment)
- 3.17 3-17. Shopify Plus API(Shopify Plus)
- 3.18 3-18. 入札取引API(TenderTransaction)
- 3.19 3-19. プロパティAPI(Store properties)
- 4 4. Shopify APIの利用方法
- 5 5. Shopify APIを使うときの注意点
- 6 6. まとめ
1. Shopify APIとは?
Shopify APIは、Shopifyの機能やデータに外部からアクセスしたり、自動化や独自の拡張機能を実装したりするためのツールです。
開発者向けに提供されているため実装難易度は高いですが、ショップ専用のアプリを作ったり、他のシステムと連携させたりできます。
1-1. ECサイトをカスタマイズ可能
Shopify APIとは、Shopifyのデータをさまざまなシステムと連携させることで、自社のECサイトのデザインや機能をカスタマイズできる仕組みのことです。
ECモールでは実現が難しい商品登録や注文処理をはじめ、様々な分野の運用面を便利にすることができます。
1-2. Shopify APIの仕組み
「API」とは「Application Programming Interface」の略語であり、異なるコンピューターやプログラム、サービス同士をつないでデータのやりとりをしたり、他のソフトウェアの機能を共有できるようになる仕組みのことです。
Shopify APIではShopifyストアや管理画面に対して、Shopifyが提供する便利なアプリケーションや第三者が開発したソフトフェアだけでなく自作のアプリも導入することができます。
Shopify Partnersに登録、開発者アカウントを作成し、開発用ストア(テスト環境)を用意することで利用可能です。
2. Shopify APIを使うメリット
Shopify APIを使うメリットは様々ありますが、特に業務の効率化、ユーザー体験の向上、柔軟なカスタマイズができます。
2-1. 業務の自動化ができる
Shopify APIを使うと日常業務を自動化できます。
商品管理:APIで一括商品登録、在庫更新、価格変更などが可能
注文処理:新しい注文が入ったら自動で出荷管理システムと連携
顧客対応:購入履歴に基づいた自動メール送信やセグメント管理
レポート:売上や在庫レポートを定期的に自動生成・通知
商品情報をエクセルなどで一括で取り込みたい、基幹システムで管理している在庫情報をShopifyに取り込みたい、複数のプラットフォームで管理している顧客管理を一元化したい、請求書の作成を自動化したいなど業務効率化できるAPIも用意されています。
手作業が減ることでヒューマンエラーも防止できます。
2-2. 外部システムと連携できる
Shopify APIでは外部システムと連携できるようになります。
在庫数・配送情報・商品マスタなど基幹システムと連携させることで管理を一元化できます。
他にもSNSやWEB広告などのマーケティングサービスも連携可能です。
自社サイトの場合、様々なツールを使用するケースが多く管理も煩雑になってくるため、可能な限りShopify APIで連携することをお勧めします。
2-3. 独自の機能・デザインを実装できる
Shopifyの標準機能だけだと独自性を出したり求める機能を実装させるのは難しいです。
しかしShopify APIを利用するとカスタマイズできます。
例えば、独自の会員ランクシステム(購入額に応じて自動でランク付け)、特定条件でクーポンを自動発行を活用することでリピート促進も可能です。
2-4. マルチチャネル販売がしやすくなる
Shopify APIを利用すれば、複数のチャネル(自社サイト、実店舗、SNS、アプリ等)を横断して在庫や注文を一元管理できます。
また、Shopifyには実店舗とShopifyストアにて在庫情報を共有できるPOSサービスが提供されています。ShopifyのPOSに実店舗で更新された情報を打ち込むことで、マルチチャネル販売でありがちな在庫切れによる販売機会ロスや煩雑な管理を回避することができます。
また、Shopify内に実店舗の販売データが蓄積されていくため、蓄積されたデータを活用した商品のレコメンドなどのマーケティングを行うことができますので、マルチチャネル販売を検討している企業にはShopifyは向いています。
2-5. 独自のアプリを開発できる
Shopify APIには第三者が開発したさまざまなアプリケーションが展開されていますが、自分でAPIを活用してアプリを開発することが可能です。開発者向けのツールや説明もリリースしており、もちろん専門知識は必要ではありますが、比較的開発しやすい環境が整っています
また、独自のアプリはShopify App Storeで公開・販売することも可能です(Shopify Partner登録が必要)。
この開発機能があることにより、公式リリースのアプリだけでなく一般ユーザーが作成したアプリが日々増えていくので、ニーズに合ったアプリを見つけやすくなっています。
2-6. ShopifyがAPIの安定性・安全性を保証
Shopify APIでは安定性・安全性にも力を入れており、
・APIバージョンは半年ごとに更新(バージョン管理制度あり)
・HTTPS通信・アクセストークン認証によるセキュリティ保護
・APIリクエストのレート制限によりサーバー過負荷を防止
など、安心してビジネスロジックを構築できる開発基盤として信頼性が高いです。
3. Shopify API機能一覧
Shopify APIの主な機能一覧は以下の通りです。
3-1. 分析API(Analytics)
アクセスAPIは、ストアへのアクセス権を管理するためのAPIです。ユーザーアクセスの制御や認証に関連する機能が含まれています。
3-2. 顧客管理API(Customers)
顧客管理APIは、顧客情報を管理するためのAPIです。新しい顧客の作成や既存の顧客データの取得、更新ができます。
3-3. アクセスAPI(Access)
分析APIは、ストアやビジネスのデータにアクセスし、分析するためのAPIです。売上データや顧客行動などの情報を取得できます。
3-4. 割引API(Discounts)
割引APIは、ストアで利用可能な割引やクーポンに関する情報を管理するためのAPIです。割引コードの作成や割引の適用などが含まれます。
3-5. ギフトカードAPI(Gift Cards)
ギフトカードAPIは、ギフトカードに関する情報を管理するためのAPIです。新しいギフトカードの作成や残高の取得ができます。
3-6. イベントAPI(Events)
イベントAPIは、ストアで発生したイベントに関する情報を管理するためのAPIです。注文の作成や支払いの完了などが含まれます。
3-7. 在庫管理API(Inventory)
在庫管理APIは、ストアの商品在庫に関する情報を管理するためのAPIです。在庫数の取得や更新が可能です。
3-8.製品管理API(Products)
製品管理APIは、ストアの商品に関する情報を管理するためのAPIです。商品の作成、取得、更新ができます。
3-9. 注文管理API(Orders)
注文管理APIは、注文に関する情報を管理するためのAPIです。新しい注文の作成や注文のステータスの更新ができます。
3-10. 請求管理API(Billing)
請求管理APIは、ストアの請求書や支払いに関する情報を管理するためのAPIです。料金の詳細や請求のステータスを取得できます。
3-11. マーケティングAPI(Marketing Event)
マーケティングイベントAPIは、ストアのマーケティングイベントに関する情報を管理するためのAPIです。セールやプロモーションなどが含まれます。
3-12. メタフィールドAPI(Metafield)
メタフィールドAPIは、商品や注文などのエンティティにカスタムフィールドを追加するためのAPIです。カスタムデータの管理ができます。
3-13. 配送・フルフィルメントAPI(Shipping and fulfillment)
配送・フルフィルメントAPIは、商品の発送やフルフィルメントに関する情報を管理するためのAPIです。在庫の追跡や出荷情報が含まれます。
3-14. オンラインストアAPI(Online store)
オンラインストアAPIは、オンラインストアのデザインやコンテンツに関する情報を管理するためのAPIです。テーマやページの設定が含まれます。
3-15. 販売チャネルAPI(Sales channel)
販売チャネルAPIは、異なる販売チャネルとの連携や情報の共有を可能にするAPIです。外部プラットフォームとの連携が含まれます。
3-16. Shopify Payment API(Shopify Payment)
Shopify PaymentAPIは、Shopify Paymentsに関する情報を管理するためのAPIです。支払いの処理や取引履歴の取得ができます。
3-17. Shopify Plus API(Shopify Plus)
Shopify Plus用APIは、Shopify Plusプランのユーザー向けの拡張機能や機能を提供するAPIです。高度な機能やパフォーマンス向上のためのAPIが含まれます。
3-18. 入札取引API(TenderTransaction)
入札取引APIは、オークションや入札に関する情報を管理するためのAPIです。入札の作成や入札の状態の取得が可能です。
3-19. プロパティAPI(Store properties)
プロパティAPIは、ストアのプロパティに関する情報を管理するためのAPIです。ストアの基本情報や設定が含まれます。
4. Shopify APIの利用方法
Shopify APIを導入するにあたり主な方法を3パターンご紹介いたします。ご自身や会社に合った方法があるかどうか参考にしてみてください。
4-1. 既存のShopifyアプリを導入する
Shopifyには既存のカスタマイズ用アプリが多数用意されています。
基本的なカスタマイズであれば既存のアプリでカバーできる事が多いため、初めてShopifyを使うという方はまず既存アプリから使用することをおすすめします。
Shopifyストアで自社の要望にあったアプリを探してみましょう。
4-2. 新規アプリ開発
既存のアプリで自社の要望が実現できない場合はShopify APIを活用しアプリ開発をする必要があります。既存アプリとの一番の違いは自社に合わせたカスタマイズが可能という点ですので、予め要件を整理し自社にあった仕様で運用する事ができます。
アプリ開発担当者向けのナレッジやツールが充実しているため、開発はしやすい環境にあると言えまが、専門的な知識・プログラミングの知識が必要になるため、初めて開発する場合、専門的な知識が無い場合は相当な時間と労力がかかることに注意しましょう。
4-3. 外部業者にアプリ作成を依頼する
ニーズを満たす既存のアプリがない場合、かつ、社内でアプリ開発をすることができる人材がいない、足りない場合はShopifyアプリの開発を行っている専門業者への依頼をおすすめします。
外部委託の形になりますのでもちろん費用はかかりますが、初期投資として捉えることができれば検討することも十分可能でしょう。また、社内リソースで時間をかけて開発したとしてもその人件費やクオリティの上下による費用対効果を考えれば、少しでも不安がある場合は外部業者に委託することを検討しましょう。
5. Shopify APIを使うときの注意点
Shopify APIは便利な機能である反面で、一部注意しておきたい点もあります。特に検討いただきたい点をご説明いたします。
5-1. セキュリティ対策
Shopify APIを使うと外部サービスやアプリケーションとの連携が可能になります。
外部と繋ぐためShopifyから情報を送ることになるため、情報が漏洩するリスクはあります。
対策として、不要な外部サービスとの連携をしない、アクティビティログを定期的に確認するなど自社でも定期的なメンテナンスが必要になります。
5-2. プランによって利用制限がある
Shopify APIは、サービスの安定性を確保するためにAPIの利用に制限がかけられています。
APIの制限は契約しているプラン(スタンダードプラン・Shopify Plus)によって条件が異なります。
通常利用であれば、制限がかかることはほどんどありませんが、短期的に大量のデータを使用する際や、今後大きくデータ量が増える可能性がある場合は制限に引っかかる可能性があるためプランの変更検討をしましょう。
5-3. 日本語に対応していないAPIがある
Shopifyは世界中で使用されているため、Shopify APIに関わらず日本語に対応していない場合があります。
Shopify APIの公式ホームページについても英語での解説となっているため解読に時間がかかる事もあると思います。日本語対応しているAPIもありますので、もし不安がある場合は日本語対応のAPIを使用するか、知識がある人に相談するなどをしましょう。
6. まとめ
Shopify APIを利用することは、ECサイトの運営を大幅に効率化・カスタマイズできる手段です。
商品管理や注文処理、在庫連携、顧客情報の取得、外部システムとの連携など、Shopifyの管理画面で行える多くの操作をプログラムから自動化・拡張できるため、業務効率化や独自機能の実装が可能になりますので、ぜひ検討してみてください。
一方で、利用には一定の技術的知識やセキュリティの配慮が求められ、運用を誤ると重大なトラブルにつながる可能性もあるため十分にご注意ください。
Shopifyについてはぜひ以下の記事も参考にしてみてください。