初心者でもできる!Amazonバリエーション登録のやり方と転換率を上げるコツ

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Amazonで売上を伸ばしたい方にとって、「バリエーション登録」は非常に重要な機能です。
本記事では、Amazonで商品を販売している出品者に向けて、バリエーション登録の基本から、具体的な設定手順、転換率(CVR)を上げるためのポイントまで、画像付きでわかりやすく解説します。

Amazonのバリエーション登録とは?

Amazonバリエーション登録とは、サイズ・カラー・デザインなど、異なる仕様の商品を1つの商品詳細ページにまとめて表示する設定のことです。

例えば、Tシャツの「S・M・Lサイズ」や「白・黒・赤」といった色違いを、別々のページに分けるのではなく、1つのページで選択できるように表示できます。

これにより、ユーザーの利便性が高まり、カタログの統一感や購入率の向上(転換率アップ)が期待できます。

下の図では、Amazonでのバリエーション構成がどのような仕組みかを簡単に図解しています。

バリエーション登録された商品は、Amazonの商品ページ上でサイズやカラーの選択肢として一つのページにまとめて表示されます(下図の赤枠参照)。

これにより、ユーザーは別ページに移動することなく、希望のバリエーションを簡単に選択可能です。
その結果、ページ離脱のリスクが低減され、購入までスムーズに進むことで転換率(コンバージョン率)の向上が期待できます。

カラー・サイズ・容量などの異なるタイプが存在する商品は、同一ブランド・同一カテゴリ内であれば、積極的にAmazonバリエーション登録を活用することを強くおすすめします

特にアパレルやコスメ、日用品などでは、バリエーションを一つのページに集約することで、商品ラインナップの一体感を演出でき、購入率の向上にもつながります

Amazonバリエーション登録の4つのメリット

Amazonでの売上最大化を目指すなら、「バリエーション登録」は必須の機能です。
本章では、バリエーション登録によって得られる4つの具体的なメリットと、それぞれがどのようにして売上・転換率(CVR)・SEO向上に貢献するのかを詳しく解説します。

  1. まとめ買いを促進し、客単価アップに貢献
  2. ユーザーの利便性が向上し、転換率(CVR)がアップが狙える
  3. レビューが集約され、Amazon内SEOに有利
  4. 商品管理の効率化により、運用負荷を軽減

1.まとめ買いを促進し、客単価アップに貢献

バリエーション登録を行うことで、ユーザーは色違いやサイズ違いの商品を1つのページ内で比較・選択できるようになります。

たとえば、「気に入った商品を色違いでまとめ買いしたい」「利用シーンに応じてサイズ違いも購入したい」といったユーザーのニーズを、ページ遷移なしで叶えることができます。

これにより、まとめ買いによる客単価の上昇が期待でき、結果として売上アップに直結します。

2.ユーザーの利便性が向上し、転換率(CVR)がアップが狙える

バリエーション登録によって、ユーザーは複数の商品を別ページに移動することなく、1ページで効率的に比較・検討できます。

これにより、ページ間を行き来するストレスが減少し、購入までの導線がスムーズになり、転換率(CVR)の向上につながります

一方、バリエーションが分割されて個別の商品ページになっている場合、ユーザーは気づかずに離脱してしまうリスクがあります。
商品に複数の展開(カラー・サイズ・容量など)がある場合は、ユーザーにとっての「選びやすさ」と「気づきやすさ」を意識して、バリエーション登録を積極的に行いましょう。

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3.レビューが集約され、Amazon内SEOに有利

AmazonでのSEO(検索順位)対策において、レビュー数と評価の高さは非常に重要な要素です。

バリエーション登録を行うことで、全てのバリエーションに対するレビューが1つのページに集約され、レビューの分散を防ぐことができます。

これにより、レビュー数が多い商品ページとして評価されやすくなり、検索順位の上昇=露出機会の拡大が期待できます。
さらに、評価の高いレビューが集まれば、カート獲得率の向上や購入決定率にもポジティブな影響を与えます。
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4.商品管理の効率化により、運用負荷を軽減

バリエーション登録された商品は、Amazonセラーセントラル上でも1つのグループとして管理できるため、在庫管理や商品情報の編集が格段に効率化されます。

作業の手間が減れば、広告運用や商品開発など売上に直結する業務により多くの時間を投資できるようになります。

「在庫の状況が一目で把握できる」「一括で商品情報を編集できる」など、運用面でのメリットも大きいため、時間的・人的リソースを有効活用するうえでも、バリエーション登録は非常に有効です。

Amazonバリエーション登録の3つのデメリット

予めデメリットについても理解しておくことで、不具合が発生した場合でも慌てることなく対応が可能です。
バリエーション登録することによるデメリットは以下3点です。

  1. アクセス数が減少する可能性がある
  2. 商品ページの離脱率が上がる可能性がある
  3. FBA保管手数料が高くなるリスクがある

1.アクセスが低下する可能性がある

すでに複数のバリエーションが個別に検索上位に表示されていた場合、それらを1つの商品ページに統合(バリエーション登録)することで、検索結果での露出機会が減少する可能性があります。

たとえば、カラーごとに個別ページが存在し、それぞれ1,000アクセスを得ていた場合、バリエーション登録により1ページに統合されると、合計アクセス数が1,000前後に減少してしまうリスクがあります。

このようなアクセス低下を防ぐためには、登録前後のアクセスデータを比較・分析し、SEOへの影響を検証することが重要です。

2.商品ページの離脱率が上がる可能性がある

バリエーションが多すぎると、ユーザーが情報に圧倒されてしまい、目的の商品が選びにくくなることがあります。
その結果、商品ページからの離脱率(直帰率)が上昇するおそれも。

特にアパレルや日用品などで「色・サイズ・デザイン・容量」など多数のバリエーションを一括表示した場合、ユーザーが混乱しやすくなります。

そのため、バリエーション登録の際は、「選びやすさ」を意識し、ユーザー目線で適切な数に絞ることがポイントです。

3.FBA保管手数料が高くなるリスクがある

FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用している場合、登録されたすべてのバリエーション商品を在庫として納品する必要があるため、保管手数料がかさむリスクがあります。

特に売れ行きが悪いカラーやサイズの商品が在庫として残ってしまうと、長期保管による追加コストが発生し、利益を圧迫する可能性があります。

また、在庫切れのバリエーションがあると、検索順位の低下や購入率の悪化にもつながるため、事前に売れ筋データや需要予測をしっかりと分析したうえで、登録対象のバリエーションを選定することが大切です。

Amazonバリエーション登録手順

ここからは実際にAmazonセラーセントラルでバリエーション登録する手順についてお伝えします。
バリエーション登録には「新規登録」と「既存登録商品にまとめる」場合とで手順が異なります。
まずは、新規登録でバリエーション登録する手順についてお伝えいたします。

基本的なAmazon商品登録の手順については以下記事で解説しておりますので、本記事ではバリエーション登録手順に特化して解説いたします。
Amazon(アマゾン)の商品登録のやり方について

1. 新規でバリエーション登録する手順

新規で登録する場合の手順は大きく5ステップで完了します。

  1. Amazonセラーセントラルメニュー「カタログ」>「商品登録」を選択
  2. 「Amazon で販売されていない商品を追加します」からカテゴリを選択
  3. バリエーションタイプの選択
  4. バリエーションごとの基本情報設定
  5. バリエーションごとの詳細設定編集

各ステップの詳細手順は以下の通りです。

① 新規商品登録用ページにアクセス

Amazonセラーセントラルにログインし、画面左上のメニューより「カタログ」の中の「商品登録」を選択します。

②「Amazon で販売されていない商品を追加します」からカテゴリを選択

商品登録ページに遷移したら、検索ボックス下部の「Amazonで販売されていない商品を追加します」というリンクをクリックします。

商品名・商品タイプを登録する画面に遷移するので、商品名を入力し、次いで商品タイプからカテゴリー(ブラウズノード)を選択します。

③バリエーションタイプの選択

商品情報を入力する画面に遷移後、「バリエーション」タブを選択します。
サイズやカラー、素材などのバリエーションタイプが表示されるので、適切なものを選択します。

④バリエーションごとの基本情報設定

③のバリエーションタイプが「カラー」の場合、展開しているカラーバリエーションを入力し「Add」をクリックすると、バリエーション名が追加されます。
次いで各バリエーションごとのJANコードや価格等の基本情報を項目に沿って全て入力したら「保存して終了」をクリックします。

⑤バリエーションごとの詳細設定を編集

最後に登録したバリエーションごとの詳細設定の編集を実施します。
Amazonセラーセントラル>メニュー>在庫>全在庫の管理を選択し、前述で作成した商品のステータス欄に表示されている親ASINの「>」をクリックすると、④で登録したバリエーションが子ASINとして表示されます。
編集する商品の右側「詳細の編集」をクリックし、商品画像や検索キーワードなどバリエーションごとに設定すて完了です。

2.既存登録商品をバリエーションとしてまとめる手順

続いて、すでに単一商品として商品ページ作成後にバリエーションとして一ページにまとめる手順についてお伝えします。
作成手順としては、基本的には通常の商品ページの作成手順と同じです。
バリエーションを追加したい親ASINの「詳細の編集」をクリックし、バリエーションタブを選択のうえ、表示される項目に従い必要事項を入力しましょう。

まとめ|Amazonでの売上最大化にはバリエーション登録が鍵!

本記事では、Amazonバリエーション登録のメリット・デメリット、そして実際の登録方法について詳しく解説しました。

バリエーション登録を正しく行うことで、

  • 客単価の向上
  • 転換率(CVR)の改善
  • レビューの集約によるSEO強化
  • 商品管理の効率化

など、売上アップと運用効率の両方を実現できる可能性があります。
まだバリエーション登録を活用していない方は、この機会にぜひ導入を検討してみてください。

以下の記事も合わせて参考にしていただき、Amazon売上アップに役立ててみてください。

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