Amazon「Brand Analytics(ブランド分析)」とは?活用方法を徹底解説!

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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
Contents
1.Amazon「Brand analytics(ブランド分析)」とは?
Amazonの運営に携わる皆さま、「Brand Analytics(ブランド分析)」というAmazon公式の分析ツールをご存知でしょうか?
このツールは、Amazon全体でよく検索されているキーワードのランキングや、自社ブランド商品と競合商品の比較データ、購入者の行動傾向などを可視化できる非常に有用な機能を備えています。
ブランド登録を済ませたセラーに提供されるもので、商品の企画やSEO対策、広告運用、販促施策の立案まで、幅広いビジネス判断に役立ちます。
効率的かつ戦略的なブランド運用を行う上で、ぜひ活用したいデータ分析ツールです。
2.Amazon「Brand analytics」を利用する前に
「Brand analytics」を利用するには、「Amazonブランド登録」を行う必要があります。
Amazonブランド登録をすることで、ブランドをより正確に表示させたり、違反を発見して報告したり、Amazonが違反を積極的に防止する上で役立つ情報を共有したりできますので、是非Amazonブランド登録をしてみてくださいね!
※Amazonブランド登録を行うには商標登録が必要となります。
Amazonブランド登録を行うと、セラーセントラル内の上部画面に表示される、下記画像部分黄色枠をクリックすると「Brand analytics」に入ることができるようになります。
Amazonブランド登録については、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
https://proteinum.co.jp/blog/amazon-brand/
3.Amazon「Brand Analytics」で可能な3つの分析とは?
①Amazon検索用語
「Amazon検索用語」はAmazon全体で検索頻度の高いキーワードとそのキーワードで検索された際にクリックされる頻度の高いASINの1位~3位が表示されます。検索頻度の高いワードや、そのワードでクリック・購入されている上位商品が分かるため、SEO対策や広告設計に役立ちます。
実際の画面は以下の画像のように表示されますので、以下詳しく見ていきましょう。
・ストア:Amazon.co.jp
こちらのプルダウンからカテゴリーを選択することができますので、探したい該当ブランドを入力してみましょう。
Amazon全体の検索頻度ランキングを知りたい場合は「ストア:Amazon.co.jp」のままで検索してください。
・検索用語
特定のキーワードを入力し検索することができます。
入力したキーワードを含むAmazon全体もしくはカテゴリー毎の検索頻度ランキング、検索結果に表示された各検索キーワードで最もクリックされた頻度の高いASINを確認することができます。
また、ASIN別のコンバージョンデータも見ることができるので、競合他社のコンバージョン割合を見ることで自社ブランドの改善にも役立てることが可能です。
・ASINまたはEANを入力
「ASINまたはEAN」を入力することで、対象商品のクリックされる頻度が高いキーワードを逆引き検索することができます。
・レポート範囲
取得したいデータの期間を指定することができます。
プルダウンより「日/週/月/四半期」を選択でき、日付部分では任意の期間を指定することができます。
・その他
検索される回数が少ないキーワードの場合、検索結果に表示されない場合があります。
「Amazon検索用語」では検索される回数の多いビックワードに限られる傾向が強いため、調査したいキーワードの検索結果が必ず得られる訳ではありません。
②マーケットバスケット分析
マーケットバスケット分析では、自社ブランドの商品が、他のブランド商品とどのように併せて購入されているかを可視化することができます。
具体的には、「ある商品を購入した顧客が、同時にどの商品を購入しているか」という購買パターンを分析することが可能です。
このデータを活用することで、たとえば取引先企業の商品と自社商品がセットで購入されているケースを把握し、クロスセル(関連商品を一緒に提案)やバンドル販売(セット販売)の戦略を検討することができます。
また、併売されている商品を深掘りすることで、顧客の利用シーンやニーズをより具体的に理解することも可能です。たとえば、「キッチン用品A」と一緒に「保存容器B」がよく購入されていれば、「料理保存セット」としてセット商品を企画したり、ページ上で関連商品としてレコメンド表示するなどの施策に活かせます。
マーケットバスケット分析を活用することで、購入単価の向上や売上拡大、そして顧客満足度の向上につながる販売戦略を立てることができるでしょう。
③リピート購入行動
こちらの機能では、自社ブランドの商品ごとに、新規購入者数とリピート購入者数を分析することができます。
これにより、どの商品が新規顧客に最も人気があるのか、また、どの商品がリピート購入を促進しているのかを把握することができます。このデータは、新規顧客の獲得とリピーターの増加に向けた施策を立てる上で非常に重要です。
たとえば、新規顧客獲得に力を入れる場合、人気のある商品や顧客が初めて購入する商品に対して、効果的な広告キャンペーンやプロモーションを行うことが可能です。
一方、リピート購入を促進するためには、過去に購入した顧客をターゲットにした特典や割引クーポンを提供したり、購買履歴を元にパーソナライズされたおすすめ商品を提案することが有効です。
これらのデータを活用して、ターゲットに合わせたマーケティング戦略を立案し、さらに効果的な販促活動を実現することができます。
最後に
今回は、Amazonの強力なデータ分析ツール「Brand Analytics(ブランド分析)」について、主要な機能と活用方法をご紹介してきました。
検索キーワードの傾向把握、競合比較、リピート購入・併売分析など、さまざまな視点から自社ブランドの現状と課題を見つけ出すことができ、売上向上やマーケティング最適化に直結する非常に有用なツールです。
ただし、実際の運用においては、データの読み解きや戦略への落とし込みに悩むこともあるかもしれません。
そうした場合は、Amazonのテクニカルサポートに問い合わせる、あるいはEC支援に強いコンサルティング会社に相談することで、具体的な課題解決や運用のヒントを得ることができます。
「Brand Analytics」は、使いこなすことで競合に差をつける大きな武器となります。ぜひ継続的にデータをチェックし、戦略的なブランド運営に役立てていきましょう。
弊社では広告運用はもちろん、商品登録代行や、売上向上に向けた運営代行のご支援を行っておりますので、
不明点等ございましたら是非お問い合わせください。
Writer

株式会社Proteinum 代表取締役
米沢 洋平
大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事
(のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。
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