【2025年最新】Amazonの倉庫場所一覧!FBA利用のメリット・注意点も徹底解説

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ECサイト運営者にとって、効率的な物流はビジネスの成功を大きく左右する重要な要素です。Amazonは、その高度な物流システムとFBA(フルフィルメント by Amazon)サービスを通じて、多くの出品者のビジネスをサポートしています。

この記事では、Amazonの物流を支えるAmazonフルフィルメントセンター(FC)について、その仕組みや場所、FBAサービスとの関係性などを詳しく解説します。FBAの利用を検討している方はもちろん、Amazonの物流システムに興味がある方も、ぜひ参考にしてください。

Contents

1. Amazonの倉庫について

まず、Amazonの物流の中核を担うAmazonフルフィルメントセンター(FC)について、その役割や機能、FBAサービスとの関係性などを解説します。

1-1. Amazonフルフィルメントセンター(FC)とは

Amazonフルフィルメントセンター(FC)とは、Amazonが商品の保管、注文処理、梱包、発送、返品対応など、物流業務全般を代行する大型倉庫のことです。

FCは、高度な自動化技術や効率的なオペレーションシステムが導入されており、迅速かつ正確な商品配送を可能にしています。出品者は、FCに商品を預けることで、これらの物流機能を活用し、自社の物流コスト削減や業務効率化を図ることができます。

FCは、単なる倉庫ではなく、Amazonの物流ネットワークの中核を担う重要な拠点です。FC内では、商品が入荷されてから顧客のもとに届くまで、様々な工程が効率的に行われています。

1-2. Amazon倉庫(FC)の役割と機能

FCは、以下の役割と機能を担っています。

  • 商品の保管:出品者から納品された商品を、種類やサイズ、保管条件などに合わせて、FC内の適切な場所に保管します。
  • 注文処理:顧客からの注文情報を受け取り、出荷指示を行います。Amazonのシステムが自動的に最適なFCを選択し、出荷指示を出すことで、配送時間の短縮とコスト削減を実現しています。
  • ピッキング:出荷指示に基づき、FC内の保管場所から商品を集める作業です。ロボットやコンベヤーシステムなどの自動化技術が導入されており、効率的なピッキングが行われています。
  • 梱包:商品を配送中の破損から守るために、適切な梱包材を使用して丁寧に梱包します。梱包材の選定や梱包方法も、Amazonのシステムによって最適化されています。
  • 発送:梱包された商品は、Amazonの配送ネットワークを通じて、迅速かつ正確に顧客のもとに届けられます。Amazonは、自社の配送網だけでなく、様々な配送業者とも連携し、最適な配送方法を選択しています。
  • 返品対応:顧客からの返品を受け付け、商品の状態を確認し、返品処理を行います。返品された商品は、再販可能な場合は在庫に戻され、再販できない場合は適切な処理が行われます。
  • 在庫管理:商品の入出荷、在庫状況などをリアルタイムで管理します。Amazonのシステムが出品者に在庫状況を通知し、適切なタイミングでの補充を促すことで、在庫切れや過剰在庫を防ぎます。
  • カスタマーサービス:配送に関する問い合わせや、返品・交換に関する問い合わせなど、顧客からの様々な問い合わせに対応します。

1-3. Amazon倉庫(FC)とFBAサービスの関係性

FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、出品者がAmazonのFCを利用して、商品の保管、注文処理、梱包、発送、返品対応などの物流業務をAmazonに委託できるサービスです。

出品者は、FBAを利用することで、自社の物流負担を軽減し、コアビジネスに集中することができます。また、AmazonのPrimeマークが表示されることで、顧客の購入意欲を高め、売上向上に繋がる効果も期待できます。

FBAは、AmazonのFCの機能を最大限に活用できるサービスであり、多くの出品者にとって、ECサイト運営の効率化と成長に不可欠なツールとなっています。

1-4.Amazon倉庫(FC)とデリバリーステーション(DS)は何が違うのか?

Amazonの物流を支える拠点として、フルフィルメントセンター(FC)とデリバリーステーション(DS)の2種類が存在します。

ここでは、それぞれの施設の役割と機能について解説します。

Amazonフルフィルメントセンター(FC)

Amazonフルフィルメントセンターは、商品の保管と梱包を主に行う大規模物流拠点です。高度な自動化システムや最先端の設備が導入されており、Amazonの物流ネットワークの中核を担っています。

販売事業者がフルフィルメントセンターに商品を納品すると、その後の入出荷管理、梱包、返品処理など、物流業務の大部分をAmazonが代行します。

2023年に開設された「千葉みなとフルフィルメントセンター」では、ロボットが商品棚を移動させるAR(拡張現実)エリアが導入されており、最新テクノロジーが積極的に活用されています。

Amazonデリバリーステーション(DS)

Amazonデリバリーステーションは、配送業務に特化した小規模物流拠点です。フルフィルメントセンターで梱包・出荷準備が完了した商品は、一旦デリバリーステーションに集められます。

デリバリーステーションでは、配送エリアや配送ルートごとに商品の仕分けが行われ、効率的な配送を実現するための重要な役割を果たしています。日本全国に多数配置されていることが特徴です。

2. Amazonの倉庫の仕組み

次に、AmazonのFCにおける商品の入荷から出荷までの流れや、Amazonの物流ネットワークについて解説します。

2-1. Amazon倉庫に入荷してから出荷するまでの流れ

FCに納品された商品は、以下の流れで顧客のもとに届けられます。

  1. 入荷:出品者から納品された商品は、FCで受け付けられ、バーコードスキャンなどによってシステムに登録されます。納品された商品は、品質検査や数量確認などの工程を経て、FC内の保管スペースへと移動します。
  2. 保管:商品は、種類やサイズ、保管条件などに合わせて、FC内の適切な場所に保管されます。FC内は、温度管理や湿度管理など、商品に最適な環境が整えられています。また、ロボットアームや自動搬送車などの自動化技術が導入されており、効率的な保管作業が行われています。
  3. ピッキング:顧客からの注文が入ると、注文された商品がFC内の保管場所から集められます。この作業は、ピッキングスタッフが行う場合と、ロボットが行う場合があります。ロボットピッキングでは、ロボットが商品を保管している棚ごと作業員のところまで運んでくることで、作業員の移動距離を大幅に短縮し、作業効率を向上させています。
  4. 梱包:ピッキングされた商品は、配送中の破損を防ぐために、適切な梱包材を使用して丁寧に梱包されます。梱包作業も、梱包材の選定や梱包方法の指示など、一部の工程が自動化されています。
  5. 出荷:梱包された商品は、Amazonの配送ネットワークを通じて、迅速かつ正確に顧客のもとに届けられます。Amazonは、自社の配送網だけでなく、様々な配送業者とも連携し、最適な配送方法を選択しています。また、ドローン配送などの次世代配送技術の開発も積極的に進めています。

2-2. Amazonの物流ネットワーク

Amazonは、日本全国にFCを配置し、さらに配送拠点や配送パートナーとの連携によって、広範囲かつ迅速な配送ネットワークを構築しています。

このネットワークにより、顧客は注文した商品を迅速に受け取ることができ、出品者は配送に関する手間やコストを大幅に削減できます。

Amazonの物流ネットワークは、以下の要素で構成されています。

  • フルフィルメントセンター(FC):商品の保管、注文処理、梱包、発送、返品対応などを行う大型倉庫。
  • 配送ステーション:FCから配送された商品を、最終的な配送先エリアごとに仕分けし、配送業者に引き渡す拠点。
  • 配送パートナー:顧客のもとに商品を届ける配送業者。Amazonは、自社の配送網だけでなく、様々な配送業者とも連携しています。
  • Amazon Hub:顧客が都合の良い場所で商品を受け取れるようにするためのサービス。Amazon LockerやAmazon Counterなどがあります。

これらの要素が連携することで、Amazonは迅速かつ効率的な配送を実現しています。

2-3. FBAのメリット

FBAを利用することで、出品者は以下のメリットを得ることができます。

  • 物流業務の効率化:商品の保管、注文処理、梱包、発送、返品対応などをAmazonに委託することで、自社の物流負担を軽減し、コアビジネスに集中できます。
  • 配送スピードの向上:Amazonの物流ネットワークを活用することで、迅速な商品配送が可能になり、顧客満足度向上に繋がります。特に、Amazon Prime会員には、お急ぎ便や当日お急ぎ便などの特典が提供されるため、購入意欲を高める効果が期待できます。
  • Primeマークの表示:FBAを利用することで、商品にAmazon Primeマークが表示され、顧客の信頼を得やすくなります。Primeマークは、高品質な配送サービスを保証する証として、多くの顧客に認知されています。
  • 24時間365日の対応:Amazonが24時間365日対応するため、顧客からの問い合わせや返品対応なども任せることができます。これにより、出品者は時間や場所に縛られず、ビジネスを展開できます。
  • 販路拡大:FBAを利用することで、Amazon以外の販路(自社ECサイトなど)でも、Amazonの物流ネットワークを活用できます。これにより、新たな顧客層へのアプローチや、売上拡大のチャンスが広がります。

3. Amazonの倉庫の場所一覧

ここでは、日本国内のAmazonフルフィルメントセンター(FC)の所在地をエリア別に紹介します。

3-1. 日本国内のFC所在地

Amazonは、日本全国にFCを配置しています。各FCの所在地は、以下の通りです。

3-1-1. 関東エリア

  • 八潮FC:東京都品川区八潮3-3-6 東京レールゲート EAST 2階
  • 千葉みなとFC:千葉県千葉市美浜区新港68番1
  • 市川FC:千葉県市川市塩浜2-13-1
  • 八千代FC:千葉県八千代市上高野2036
  • 流山FC:千葉県流山市西深井字早稲田1603番地1
  • 上尾FC:埼玉県上尾市大字中新井字前826-5 MCUD上尾
  • 坂戸FC:埼玉県坂戸市西インター1-2-1DPL坂戸
  • 久喜FC:埼玉県久喜市上清久字桟敷1000番1
  • 川口FC:埼玉県川口市領家5-14-35 DPL川口領家
  • 川越FC:埼玉県川越市南台1-10-15
  • 狭山FC:埼玉県狭山市大字青柳915
  • 狭山広瀬台FC:埼玉県狭山市広瀬台2丁目4-3
  • 狭山日高FC:埼玉県狭山市広瀬台4丁目5番
  • 川島FC:埼玉県比企郡川島町かわじま2-1-1
  • 青梅FC:東京都青梅市末広町2丁目9-14 Landport青梅Ⅲ
  • 川崎FC:神奈川県川崎市高津区北見方3丁目14
  • 小田原FC:神奈川県小田原市扇町4-5-1
  • 相模原FC:神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-10
  • 相模湖FC:神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-13

3-1-2. 中部エリア

  • 多治見FC::岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-136

3-1-3. 関西エリア

  • 大阪オフィス:大阪府大阪市北区中之島3-3-3 中之島三井ビルディング
  • 京田辺FC:京都府京田辺市松井宮田1 プロロジスパーク京田辺
  • 堺FC:大阪府堺市堺区築港八幡町138-7
  • 茨城FC:大阪府茨木市松下町2-1
  • 大東FC:大阪府大東市緑が丘2-1-1
  • 藤井寺FC:大阪府藤井寺市津堂4丁目435番地レッドウッド藤井寺ディストリビューションセンター4階
  • 尼崎FC:兵庫県尼崎市東海岸町20-1 ロジフロント尼崎Ⅱ

3-1-4. 九州・沖縄エリア

  • 鳥栖FC: 佐賀県鳥栖市弥生が丘3-1-3

3-2. 日本国内のDS所在地

3-2-1. 北海道・東北エリア

  • 札幌DS:北海道札幌市東区東雁来13条3丁目1DPL21番シャッター
  • 秋田DS:秋田県秋田市飯島字古道下川端220-11
  • 太白DS:宮城県仙台市太白区郡山6-7-20 DPL仙台長町2階

3-2-2.関東エリア

  • 群馬前橋DS:群馬県前橋市大渡町一丁目10-11
  • 埼玉川口DS:埼玉県川口市領家4-9-37 MFLP川口3F-4F
  • 埼玉新座DS:埼玉新座市大和田3-2-16 エスロジーWest 3階
  • 埼玉戸田DS:埼玉県戸田市新曽南4-3-76 ESR戸田ディストリビューションセンター 1階
  • 埼玉三郷DS:埼玉県三郷市インター南三丁目4番1 DPL三郷Ⅱ 3階
  • 埼玉上尾DS:埼玉県上尾市堤崎420-1 Landport上尾Ⅱ 1階
  • 千葉成田DS:千葉県成田市大清水47-2
  • 千葉船橋DS:千葉県船橋市浜町2-4-7 MFLP船橋Ⅲ 2階
  • 千葉四街道DS:千葉県四街道市たかおの杜10番1号 DPL千葉四街道1階
  • 東京江東DS:東京都江東区新砂2-3-625-27
  • 東京品川DS:東京都品川区八潮3-3-6 東京レールゲート EAST 1階
  • 東京大田DS:東京都大田区平和島6-1-1 東京流通センター
  • 東京町田DS:東京都町田市鶴間7-30-1横浜町田ICロジスティクスセンター 3F
  • 東京府中DS:東京都府中市四谷5-23-62 DPL国立府中 5階
  • 神奈川平塚DS:神奈川県平塚市大神559-1DPL平塚1階
  • 横浜鶴見DS:神奈川県横浜市鶴見区生麦2丁目2−26 GLP横浜 西棟3F
  • 横浜都筑DS:神奈川県横浜市都筑区川向町412 DPL新横浜5階
  • 横浜戸塚DS:神奈川県横浜市戸塚区戸塚町775

3-2-3.中部エリア

  • 浜松DS:静岡県浜松市中央区舞阪町長十新田300-2
  • 中川DS:愛知県名古屋市中川区柳田町2丁目27
  • 笠寺DS:愛知県名古屋市東又兵ヱ町1-57-2 ロジクロス名古屋笠寺
  • 愛知一宮DS:愛知県一宮市萩原町林野鷺宮52-1 T-LOGI 一宮 2F
  • 津DS:三重県津市垂水 字下境915-1

3-2-4.近畿エリア

  • 大阪枚方DS:大阪府枚方市招提大谷2丁目1208-11 枚方Ⅱロジスティクスセンター
  • 大阪住之江DS:大阪府大阪市住之江区南港中1丁目4-130 ロジポート大阪ベイ
  • 大阪堺DS:大阪府堺市西区築港新町2-7-9 ロジポート堺
  • 奈良天理DS:奈良県天理市嘉幡町146-5
  • 兵庫尼崎DS:兵庫県尼崎市末広町1-5-1
  • 神戸長田DS:兵庫県神戸市長田区駒ケ林南町10-1 神戸長田物流センター西棟 1F

3-2-5.中国・四国エリア

  • 岡山北DS:岡山県岡山市北区久米192
  • 佐伯DS:広島県広島市佐伯区石内北4丁目4-3
  • 徳島DS:徳島県徳島市東沖洲2丁目41-6
  • 高知DS:高知県高知市秦南町1丁目8-40
  • 松山DS:愛媛県松山市堀江町2082丁目7 

3-2-6.九州・沖縄エリア

  • 吉塚DS:福岡市博多区吉塚8丁目4-48 初村第一倉庫
  • 筑紫野DS:福岡県筑紫野市古賀329番地22 メープルツリー筑紫野ロジスティクスセンター1F
  • 熊本DS:熊本県熊本市南区流通団地1丁目66
  • 沖縄豊見城DS:沖縄県豊見城市字与根西原50番110 DPL沖縄豊見城(2階)

3-3.新しくできたAmazonの倉庫・物流センター

2024年度に新たに開設されたAmazonの倉庫・物流センターについて、以下にてご紹介します。

2024年度、Amazonは新たに12の物流拠点を稼働させました。

3-3-1.北海道・東北エリア

  • 宮城DS:宮城県宮城郡
  • 新潟DS:新潟県新潟市

3-3-2.関東エリア

  • 茨城つくばDS:茨城県つくば市
  • アマゾンジャパン合同会社柏DS:千葉県柏市
  • 野木DS:栃木県下都賀郡野木町

3-3-3.中部エリア

  • 静岡駿河DS:静岡県静岡市
  • 袋井DS:静岡県袋井市
  • 中村DS:愛知県名古屋市

3-3-4.近畿エリア

  • 大阪茨木DS:大阪府茨木市

3-3-5.九州・沖縄エリア

  • 長崎DS:長崎県長崎市
  • 鹿児島DS:鹿児島県鹿児島市
  • 大分DS:大分県大分市

4. Amazonの倉庫に商品を預けるとどうなるのか

ここでは、FBAサービスを利用してAmazonの倉庫(FC)に商品を預けた場合、どのような流れで商品が顧客に届けられるのか、FBAサービスの概要や委託できる業務、納品時の注意点などを解説します。

4-1. FBAサービスの概要

FBA(フルフィルメント by Amazon)とは、出品者がAmazonのFCを利用して、商品の保管、注文処理、梱包、発送、返品対応などの物流業務をAmazonに委託できるサービスです。

出品者は、FBAを利用することで、自社の物流負担を軽減し、コアビジネスに集中することができます。また、AmazonのPrimeマークが表示されることで、顧客の購入意欲を高め、売上向上に繋がる効果も期待できます。

FBAは、ECサイト運営における物流の課題を解決し、出品者のビジネス成長をサポートする強力なツールです。

4-2. Amazon倉庫を利用することで委託できる業務

FBAを利用することで、出品者は以下の業務をAmazonに委託できます。

  • 商品の保管: FCで商品を保管します。適切な温度・湿度管理やセキュリティ対策が施された環境で、商品が安全に保管されます。
  • 注文処理: 顧客からの注文情報を受け取り、出荷指示を行います。Amazonのシステムが自動的に最適なFCを選択し、出荷指示を出すことで、迅速な配送を実現します。
  • ピッキング: FC内の保管場所から商品を集める作業です。ロボットピッキングなどの自動化技術が導入されており、効率的なピッキングが行われます。
  • 梱包: 商品を配送中の破損から守るために、適切な梱包材を使用して丁寧に梱包します。Amazonの梱包技術は、長年の経験とデータに基づいて最適化されています。
  • 発送: 梱包された商品は、Amazonの配送ネットワークを通じて、迅速かつ正確に顧客のもとに届けられます。Amazonは、自社の配送網だけでなく、様々な配送業者とも連携し、最適な配送方法を選択しています。
  • 返品対応: 顧客からの返品を受け付け、商品の状態を確認し、返品処理を行います。返品された商品は、再販可能な場合は在庫に戻され、再販できない場合は適切な処理が行われます。
  • カスタマーサービス: 配送に関する問い合わせや、返品・交換に関する問い合わせなど、顧客からの様々な問い合わせに対応します。Amazonのカスタマーサービスは、24時間365日対応しており、顧客満足度向上に貢献します。

4-3. Amazon倉庫に納品する際の注意点

FBA納品時には、以下の点に注意する必要があります。

  • 納品ルール: Amazonが定める納品ルールを遵守する必要があります。納品ルールには、梱包方法、ラベル貼り付け、納品先FCの指定など、様々なルールが含まれます。
  • 梱包要件: 商品の種類やサイズ、重量に合わせて、適切な梱包を行う必要があります。不適切な梱包は、配送中の破損や受領遅延の原因となります。
  • ラベル貼り: 商品に適切なラベルを貼付する必要があります。ラベルの貼り付け位置やバーコードの品質などが、納品受領の正確性と効率に影響します。
  • 納品プラン: Amazonが指定するFCに商品を納品する必要があります。納品プランは、商品の種類やサイズ、在庫状況などに基づいて自動的に作成されます。
  • 納品不備: 納品ルールや梱包要件、ラベル貼りなどに不備があると、受領遅延や返送などのペナルティが発生する場合があります。納品不備を減らすためには、納品前にAmazonのヘルプページなどをよく確認し、ルールを遵守することが重要です。

5. Amazon倉庫を利用するときの注意点

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FBAを利用してAmazonの倉庫(FC)を利用する際には、手数料や在庫保管制限など、いくつかの注意点があります。

5-1. Amazon倉庫を利用する際の手数料の種類と計算方法

FBAを利用する際には、以下の手数料がかかります。

  • 配送代行手数料: 商品のサイズや重量、配送方法などによって料金が異なります。小型軽量商品、標準サイズ商品、大型商品など、商品のサイズ区分によって料金が設定されています。また、配送方法(通常配送、お急ぎ便、当日お急ぎ便など)によっても料金が異なります。
  • 在庫保管手数料: FCで商品を保管する期間に応じて料金が異なります。保管スペースの使用量(立方メートル)と保管期間に基づいて計算されます。保管期間が長くなるほど、料金が高くなります。
  • 長期保管手数料: 長期間FCに保管されている商品にかかる手数料です。保管期間が12ヶ月を超える商品に課せられます。長期保管手数料を削減するためには、在庫回転率を高めることが重要です。

これらの手数料は、商品の種類やサイズ、保管期間などによって変動するため、事前にAmazonの料金シミュレーターなどを活用して、費用を試算しておくことが重要です。

5-2. Amazon倉庫の在庫保管制限と長期保管手数料

FBAには、在庫保管制限が設けられており、保管できる在庫量に上限があります。在庫保管制限は、出品者のパフォーマンスや販売実績などに基づいて設定されます。

また、長期間FCに保管されている商品には、長期保管手数料が課せられます。長期保管手数料は、保管期間が12ヶ月を超える商品に課せられます。長期保管手数料を削減するためには、以下の対策が有効です。

  • 在庫回転率の向上: 売れ筋商品を把握し、積極的に販売促進を行うことで、在庫回転率を高めます。
  • セールやキャンペーンの実施: 定期的にセールやキャンペーンを実施することで、在庫の消化を促進します。
  • 在庫処分: 長期間売れ残っている商品は、思い切って処分することも検討します。
  • 需要予測の精度向上: 過去の販売データなどを分析し、需要予測の精度を高めることで、過剰な在庫を抱え込まないようにします。

5-3. Amazon倉庫に送品する際の納品不備とペナルティ

FBA納品時に、納品ルールや梱包要件、ラベル貼りなどに不備があると、受領遅延や返送などのペナルティが発生する場合があります。

納品不備を減らすためには、以下の対策が有効です。

  • 納品ルールや梱包要件の事前確認: 納品前に、Amazonのヘルプページなどで納品ルールや梱包要件を十分に確認します。
  • チェックリストの活用: 納品作業を行う際に、チェックリストを活用し、不備がないか確認します。
  • 丁寧な作業: 梱包やラベル貼りなどの作業は、丁寧に行うことを心がけます。
  • 疑問点はAmazonに問い合わせ: 納品ルールなどで不明な点がある場合は、Amazonのテクニカルサポートに問い合わせます。

6. Amazonの次世代物流スキル

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Amazonは、常に最先端の技術を導入し、物流の効率化と高度化に取り組んでいます。ここでは、Amazonの次世代物流スキルについて解説します。

6-1. ロボティクスと自動化技術

AmazonのFCでは、ロボットやコンベヤーシステムなどの自動化技術が積極的に導入されています。これにより、商品のピッキングや梱包、搬送などの作業効率が大幅に向上しています。

  • ロボットによる棚搬送: ロボットが商品を保管している棚ごと作業員のところまで運んでくることで、作業員の移動距離を大幅に短縮し、作業効率を向上させています。
  • 自動ピッキングシステム: ロボットアームが商品を自動的にピッキングするシステムも導入されており、さらなる効率化が進んでいます。
  • コンベヤーシステム: 商品をFC内で効率的に搬送するために、様々な種類のコンベヤーシステムが活用されています。

6-2. AIによる需要予測と最適化

Amazonは、AI(人工知能)を活用して需要予測を行い、在庫配置や配送ルートなどを最適化しています。これにより、リードタイムの短縮や配送コストの削減を実現しています。

  • 需要予測: AIが過去の販売データやトレンドなどを分析し、将来の需要を予測します。これにより、適切な量の在庫を適切な場所に配置することが可能になります。
  • 在庫配置の最適化: AIが需要予測に基づき、FC間の在庫配置を最適化します。これにより、配送時間の短縮と配送コストの削減を実現します。
  • 配送ルートの最適化: AIが交通状況や配送先の位置情報などを考慮し、最適な配送ルートを決定します。これにより、配送時間の短縮と配送コストの削減を実現します。

6-3. 持続可能な物流への取り組み

Amazonは、環境負荷低減に向けた様々な取り組みを進めています。持続可能な物流は、今後の物流業界における重要なテーマとなっています。

  • 電気自動車の導入: 配送車両に電気自動車を積極的に導入し、CO2排出量の削減に貢献しています。
  • 梱包材の削減: 梱包材の量を削減し、リサイクルしやすい梱包材の使用を推進しています。
  • 再生可能エネルギーの利用: FCで使用する電力を再生可能エネルギーで賄う取り組みを進めています。
  • ドローン配送: ドローン配送の実用化に向けて、研究開発を進めています。ドローン配送は、交通渋滞の影響を受けにくく、迅速な配送が可能になるだけでなく、CO2排出量の削減にも貢献すると期待されています。

7. Amazon倉庫を利用するデメリット

FBAを利用することで多くのメリットが得られる一方で、いくつかのデメリットも存在します。

7-1. Amazon倉庫を利用することでかかるコスト

FBAを利用するためには、FBA手数料や在庫保管手数料などのコストがかかります。これらのコストは、商品の種類やサイズ、保管期間などによって変動するため、事前にしっかりと試算しておく必要があります。

  • 手数料の種類: 配送代行手数料、在庫保管手数料、長期保管手数料、返送/廃棄手数料など、様々な種類の手数料があります。
  • 料金シミュレーターの活用: Amazonが提供する料金シミュレーターを活用することで、FBA利用にかかる費用を事前に試算できます。
  • コスト削減のコツ:
    • 在庫回転率の向上: 在庫回転率を高めることで、在庫保管手数料を削減できます。
    • 長期保管手数料の回避: 長期保管手数料がかからないように、在庫を適切に管理します。
    • 梱包材の最適化: 梱包材を削減することで、配送代行手数料を抑えることができます。

7-2. Amazon倉庫の在庫管理の制約

AmazonのFCに在庫を預けるため、自社で自由に在庫を管理することが難しくなります。

  • リアルタイムな在庫把握: Amazonのシステムで在庫状況をリアルタイムで把握できますが、自社の倉庫のように直接在庫を確認することはできません。
  • 在庫管理システムとの連携: 自社の在庫管理システムとAmazonの在庫管理システムを連携させることで、より効率的な在庫管理が可能になります。
  • 納品先のFCの指定: 基本的に、納品先のFCはAmazonが指定するため、出品者が自由に選択することはできません。ただし、一部のプログラムを利用することで、納品先のFCを指定できる場合があります。

7-3. Amazon倉庫を利用することでブランドコントロールが難しくなる

Amazonの梱包材や配送方法が使用されるため、自社のブランドイメージを強く打ち出すことが難しくなります。

  • オリジナル梱包材の利用: 一部のプログラムを利用することで、オリジナル梱包材を使用できる場合があります。
  • 同梱物の封入: リーフレットやチラシなどを同梱することで、自社の情報を伝えることができます。
  • ストアフロントの活用: Amazonストアフロントを充実させることで、自社のブランドイメージを訴求できます。

8. Amazon倉庫のセキュリティ対策

Amazonは、FCにおける商品の安全とセキュリティを確保するために、様々な対策を講じています。

8-1. Amazon倉庫の施設セキュリティ

FCへの入退館管理や監視カメラの設置など、物理的なセキュリティ対策が徹底されています。

  • 入退館管理: FCへの入退館は厳しく管理されており、許可された従業員のみが入館できます。
  • 監視カメラ: FC内には多数の監視カメラが設置されており、24時間体制で監視が行われています。
  • 警備員の配置: FC内には警備員が配置されており、不審者の侵入などを防いでいます。
  • 災害対策: 火災や地震などの災害に備え、様々な対策が講じられています。

8-2. Amazon倉庫が管理している情報セキュリティ

顧客情報や在庫情報など、重要な情報に対するセキュリティ対策が講じられています。

  • データ暗号化: 顧客情報や在庫情報などは、暗号化されて管理されています。
  • アクセス制限: 情報へのアクセスは厳しく制限されており、許可された従業員のみがアクセスできます。
  • 不正アクセス対策: 不正アクセスを検知し、防止するためのシステムが導入されています。
  • プライバシー保護: 顧客のプライバシー保護に関するガイドラインが設けられており、厳格に遵守されています。

8-3. Amazon倉庫が対策している商品の安全確保

商品の破損や紛失を防ぐための適切な保管方法や梱包方法が徹底されています。

  • 適切な保管方法: 商品の種類や特性に合わせて、最適な保管方法が定められています。
  • 丁寧な梱包: 商品を配送中の破損から守るために、適切な梱包材を使用し、丁寧に梱包します。
  • 追跡システム: 配送状況を追跡できるシステムを導入し、商品の所在を常に把握しています。
  • 保険: 配送中の事故に備え、保険に加入しています。

9. FBAを利用するための4ステップ

FBAを利用するためには、以下のステップを踏む必要があります。

9-1. 出品アカウントの開設

Amazonで商品を出品するためのアカウントを開設します。

  • Amazon出品サービス: Amazonで商品を出品するためのサービスです。
  • 大口出品と小口出品: 出品数や利用できる機能に応じて、大口出品または小口出品を選択します。
  • 出品アカウントの開設手順: Amazonのウェブサイトで、必要な情報を入力し、アカウントを開設します。

9-2. Amazonの倉庫に発送する商品の登録

FBAを利用する商品を登録し、必要な情報を入力します。

  • 商品情報の登録: 商品名、商品説明、価格、画像などを登録します。
  • FBAの設定: FBAを利用する商品の設定を行います。
  • 商品ラベルの準備: 商品に貼付するラベルを印刷します。

9-3. Amazonの倉庫に納品するためのプランの作成

Amazonが指定するFCに納品するためのプランを作成します。

  • 納品先FCの決定: Amazonが自動的に納品先のFCを決定します。
  • 納品方法の選択: 配送業者や配送方法を選択します。
  • 納品ラベルの印刷: 納品箱に貼付するラベルを印刷します。

9-4. Amazonの倉庫に商品発送

作成した納品プランに従って、商品をFCに発送します。

  • 梱包: 商品を破損から守るために、適切な梱包を行います。
  • 発送: 選択した配送業者を利用して、商品をFCに発送します。
  • 追跡: 配送状況を追跡し、納品完了を確認します。

10. Amazonの倉庫についてのまとめ

AmazonのFCとFBAサービスは、ECサイト運営者にとって、物流の効率化と事業拡大を強力にサポートするツールです。この記事で解説した情報を参考に、Amazonの物流システムを最大限に活用し、あなたのビジネスを成功に導いてください。

Writer

株式会社Proteinum 代表取締役
米沢 洋平
大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。
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