【2025年最新版】Yahoo!ショッピング出店の審査基準とステップ完全ガイド

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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
かつては、ほぼ誰でも出店できる状況だったYahoo!ショッピングですが、近年では出店者の“質”を重視する傾向が強まり、審査基準も年々厳しくなっています。そのため、事前の準備がますます重要になってきています。
「何としてでも出店したい!」という方は、ぜひこの記事を一読いただき、しっかりと準備したうえで手続きを進めることをおすすめします。
また、Yahoo!ショッピングは初期費用・月額利用料が無料という大きなメリットもあり、数あるECモールの中でもコスト面での魅力は非常に高いです。
出店の流れや注意点、デメリットなども事前に把握し、今後の事業計画にぜひお役立てください。
Contents
1.Yahoo!ショッピングの魅力
国内ECプラットフォームは現在、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の3大モールが日本国内EC流通額の約50%を占めていると言われています。
その中の1つYahoo!ショッピングは、1999年にサービスが開始され特徴としては、PC経由の利用者が他2つのモールと比較し多く、利用者の年齢層が比較的高い事です。
また、出店時の初期費用や月額固定利用料が無料であるため、楽天と比較し出店数が多いのも特徴です。
法人だけでなく個人事業主の方も出店が可能なため、競合がひしめくモールとなっています。
さらに特徴的な点としては以下があげられます。
- 外部集客に強い
- 2022年にPayPayモールと統合、2023年にLINEと統合し、Yahoo!ショッピング外からの集客網が拡充されている
- ポイントアップキャンペーンの頻度が高い
- 楽天市場では毎月大型イベントが開催されているが、Yahoo!ショッピングでは「5のつく日」「毎週日曜日」「ゾロ目の日」等期間は短いものの、高頻度でポイントアップキャンペーンが開催される
- PayPay利用者拡大による集客
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日本国内では現在、人口の約半数以上の人がPayPayを利用しており、PayPayポイントが貯まる・使えるYahoo!ショッピングは、自然と選ばれやすくなっています。
キャンペーンとの相乗効果もあり、利用者数・購入数ともに増加傾向です。
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2.Yahoo!ショッピング出店・運営コストの全体像
Yahoo!ショッピングは、初期費用・月額固定費が無料という大きな特徴があります。他のECモールと比べて、コスト面でのハードルが非常に低く、これからECを始めたい事業者にとって魅力的なプラットフォームです。
ただし、完全に「無料」で運営できるわけではなく、販売に応じて以下のような費用が発生します。
以下はYahoo!ショッピング出店サイトにて公開されている情報です。
サイト内で月額費用のシミュレーションも可能ですので、出店を検討中の方はシミュレーションによりおおよその月額費用の算出が可能です。
【Yahoo!ショッピング費用一覧】
※ストアポイントは1%(必須)設定していただき、購入者に付与されます。
※キャンペーン原資充当分は1.5%(必須)ご負担していただき、企画イベントの際に使用します。
※引用:https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/cost/
3.Yahoo!ショッピングへの出店までのタイムライン
競合は多いものの、コスト面や集客面で魅力的なYahoo!ショッピングですが、まずはYahoo!ショッピングへの出店の流れについておさえておきましょう。
- ストア出店申し込み:5-10分
- 申請フォーム案内:即時~3営業日
- 申請フォーム入力:5~10分
- 契約審査、審査結果通知:約1週間~2週間程度
- 開店準備:約3週間
- 開店審査:約2~5営業日
- 開店
申し込みフォームへの入力から開店まで最大で6週間程度かかるので、予定通り準備を進められるよう事前に出店申し込みは行っておくことをおすすめします。
4.Yahoo!ショッピング出店の流れと各ステップのポイント
出店に向けて、各ステップで「何をする必要があるのか」「どこに注意すべきか」といったポイントを順を追って解説していきます。
1.申し込みフォームより申し込み情報入力
Yahoo!ショッピングの公式サイトの出店方法紹介ページにて、「出店の申込み」ボタンがあるので、ボタンを押し、入力画面に遷移してください。
【出店申し込みに必要な情報】
- Yahoo! JAPAN ID
- クレジットカード情報
- 会社情報
- 代表者情報
- 銀行口座情報
- (法人の場合)①登記簿謄本、②納税証明書、青色申告承認申請書、公共料金の領収書、社会保険料の領収書のいずれか1つ③代表者の運転免許証、運転経歴証明証、マイナンバーカードのいずれか1点
- (個人事業主の場合)①開業届、②運転免許証、運転経歴証明証、在留カード、マイナンバーカードのいずれか1点
- 出店予定商材情報
情報入力と必要書類の提出が完了すると一度目の審査が開始されます。
2.契約審査、審査結果通知
通常約2~10営業日後に、登録した電話番号にYahoo!ショッピングから確認の電話が来ます。そのあと、Yahoo!ショッピングから登録した口座に2円の入金があり、確認ができれば審査通過です。この時、免許・許認可等必要な商材を取り扱う予定で申し込みを行った場合は、通常よりも審査に時間が掛かる事があります。
【お取り扱い商材により必要な免許および情報】
- 古物(中古品):古物(中古品)を販売する場合、「古物商許可書」情報の入力が必要
- アルコール酒類全般:アルコール酒類全般を販売する場合、「酒類販売業免許」情報の入力が必要
- 医薬品:医薬品を販売する場合、「薬局開設許可証、または店舗販売許可証」の情報の入力とコピーの提出が必要
- コンタクトレンズ:コンタクトレンズを販売する場合、「高度管理医療機器等販売業許可証」の情報の入力とコピーの提出が必要
- レンタル商材:レンタル商材は、「Yahoo!ショッピング出店」でのみお取り扱い可能
- 役務、サービス商材:レンタル商材は、「Yahoo!ショッピング出店」でのみお取り扱い可能
- ブランド品:ブランド品を販売する場合、商材情報の入力(仕入先/卸売先、仕入れ方法、正規流通品であることの証明方法などを入力)が必要
3.開店準備
審査を通過することが出来たら、次はYahoo!ショッピングの管理システムである「ストアクリエイターPro」にログインし、ショップの開店準備を行います。ログインに必要なアカウント情報は、審査結果通過の通知メールとともに送付されます。なお、Yahoo!ショッピングの開店準備には、開店ステップの以下、項目を設定する必要があります。
【開店までのステップ】
- ステップ1:お支払い方法、配送方法を設定
- ステップ2:配送グループを設定
- ステップ3:アラート・通知の設定
- ステップ4:ストア情報を設定
- ステップ5:会社情報を設定
- ステップ6:お買い物ガイドを設定
- ステップ7:プライバシーポリシーを設定
- ステップ8:ストアトップページ、販売商品を設定
- ステップ9:ストアマッチのアカウント登録(任意)
※こちらは、開店後の登録でも問題ございません。 - ステップ10:ストアを開店
ーテスト注文
ー開店申請する前に
ー開店申請のQ&A(開店申請ボタンが押せませんなど) - 開店申請
各ステップを設定していくことで、開店申請が完了になります。
※注意点
Yahoo!ショッピングでは、商品の予約販売を行うことができます。しかし、Yahoo!ショッピングにはじめて出店する方は開店準備の段階で「予約販売あり」を選択してしまうと審査に通りにくいという傾向があります。すでに実績のあるショップなどと比べて、信頼度が低いためです。
このためECサイトへの出店の経験があまりない方は、「予約販売なし」を選択すると、審査を通過できる可能性が高くなると言われています。
こちらもどこまで信頼できる情報かは定かではありませんが、途中で予約販売を実施するよう変更すればよいので、万全を期すために、「予約販売なし」を選択するといいかもしれません。
4.開店
開店審査に通過することができたら、Yahoo!ショッピングから「ご利用開始日のお知らせ」がメールで送信されます。この審査には、通常約2営業日ほどかかるとされていますが、免許や申請が必要な商材によっては時間がかかることもあるので、余裕をもって審査を申請するようにしましょう。
5.Yahoo!ショッピング出店時の審査基準について
次にYahoo!ショッピング出店に際する審査基準についてみていきます。
出店にあたっては、以下の2段階の審査が行われます。
-
出店契約のための審査
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ストア開店のための最終審査
中でも注意が必要なのは、出店契約時の審査です。この審査はYahoo!ショッピング側の基準が非公開となっており、詳細は明かされていません。そのため、事前の準備と自己チェックが重要になります。
以下の場合は審査が通りづらくなりますので、該当していないか確認してみましょう。
- 今までにYahoo!が提供するサービスにおいて、規約違反をおこないブラックリストに登録されてしまっている
- Yahoo!ショッピングやヤフオク!でのや複数店舗への登録されているIDなど、通常ではない痕跡がある
それ以外の場合は、特殊な事情がない場合は通るケースの方が多いようです。
6.Yahoo!ショッピングを選ぶメリットとは?
次に、Yahoo!ショッピングに出店するメリットについて整理してみましょう。
- 出店コストが無料で、出店へのハードルが他モールと比較すると相対的に低い点
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Yahoo!ショッピングでは、初期費用や月額固定費が一切かかりません。
その代わりに、売上や販促施策に応じてポイント負担や手数料などの変動費が発生します。そのため、売上に応じたコスト管理がしやすいという点が、大きなメリットと言えるでしょう。
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- Yahoo!はポータルサイトとしての導線を持っており、検索をはじめ、モールならではの導線が確保できる点
- ニュース・天気予報・質問サイトなど、様々なコンテンツが存在するため、ショッピングモール以外のサービスから集客流入を見込めるところが大きなメリットです。
さらに、グーグル検索などと同様に、Yahoo!検索を使った際に検索結果画面に商品ページが出てくるため、効率的に集客を行うことができます。
- ニュース・天気予報・質問サイトなど、様々なコンテンツが存在するため、ショッピングモール以外のサービスから集客流入を見込めるところが大きなメリットです。
- Yahoo!ショッピングでは、Yahoo!のショップページから自社の独自ドメインへリンクさせることができる点
- 自社の企業ドメインや、自社の運営しているSNS、その他のモールへのリンクも可能になっているため、Yahoo!ショッピングから集客して自社に顧客を流すといった方法を取ることもできます。
7.Yahoo!ショッピングを選ぶ前に知っておきたいデメリット
ではYahoo!ショッピングに出店するデメリットとは一体どのような部分でしょうか。
- モール内のライバルが多い点
- 初期費用や固定費としての出店コストがかからないため、楽天市場などに比べると非常に参入障壁が低く、必然的に競合他社が非常に多くなります。2022年12月末時点でのYahoo!ショッピングへの出店店舗数は120万店舗を超えており、楽天市場の出店店舗数は2022年3月時点で5万6千店舗のため、大きく上回る数値となっており、その分他社商品との差別化が求められます。
- 出店コストが無料であるが故に、広告宣伝費が多く必要となる点
- Yahoo!ショッピングでは「PRオプション」という広告メニューがあり、これは商品に対し1%~30%の料率設定をおこなうことで検索結果画面での上位表示を狙うことが可能になります。
料率を高く設定すればするほど検索画面での上位表示がされやすくなりますが、アイテムが売れた際その金額に対し、広告費としてかけた料率を払うため、売れれば売れるほど広告費がかかる形となります。
また料率設定は継続日数が長いほど検索順位のスコアに有利に働くため、いつ料率設定を変えるのか、どれくらいの料率設定をするのかなどのバランスが難しく、コストと売上バランスを左右する重要なポイントとなります。
- Yahoo!ショッピングでは「PRオプション」という広告メニューがあり、これは商品に対し1%~30%の料率設定をおこなうことで検索結果画面での上位表示を狙うことが可能になります。
終わりに
今回は、【2025年最新版】として、Yahoo!ショッピングへの出店に必要な審査基準や、出店までの具体的なステップについて詳しくご紹介しました。
Yahoo!ショッピングは、初期費用や月額固定費がかからず、費用面でのハードルが低い一方で、出店数が非常に多いため競争も激しいモールです。そのため、スムーズな審査通過だけでなく、出店後の運営戦略も重要になります。
出店を検討されている方は、この記事でご紹介した内容を参考に、事前準備をしっかり行ったうえで手続きを進めてください。
しっかりとポイントを押さえて進めることで、Yahoo!ショッピングでの成功に近づくはずです。
出店に関してご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
また、以下の記事も合わせてご参照ください。
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